海軍部内において電文の送受信に用いられた「海軍電報起案訳文用紙」。
使われる部署のそれぞれの都合によって様々な使われ方をしていたと考えられますが、送信内容を(暗号化し)モールスで送信、受信側はそれを平文に翻訳したのち回覧に出す、という目的でこの綴りは作られたようです。用紙の上部にある役職名は、確認したよとサインするチェックボックスを兼ねています。
復刻にあたり、紙はオリジナルの薄い紙に近づけるべく方々を探しました。嵩張らない、しかしインクもしっかりと乗る今回選択した用紙は、昭和の雰囲気を良く伝えていますね。
字がお見苦しくて恐縮ですが、ボールペンは勿論、万年筆も綺麗に書けますよ。ただし、万年筆はインクが乾くまで時間が掛かるようです。
この復刻版。実は絶賛上映中(2019年9月現在)の映画『アルキメデスの大戦』に小道具として度々登場しているんですよ。既にご覧になった方は、記憶のシアターへどうぞ。あの場面、この場面。ね、使われていたでしょう? まだの方は、是非ご覧ください。スクリーンに発見した時は、もしかしたら懐かしい顔をみかけるような気持ちになるかもしれません。
小道具にもどうぞ注目してくださいね!当時のものもふんだんに使われていて、実は非常にリッチな作りの映画なんですよ。
映画のロケで使われた茨城県にある筑波海軍航空隊記念館では、『「アルキメデスの大戦」 原画&小道具展』を9月末まで開催しています。十一社も応援しています〜
さて、この「海軍電報起案訳文用紙」はもちろんこの十一社ストアで購入いただけるのですが、この展示期間中は記念館の売店でも取り扱っていただいております!
筑波海軍航空隊記念館へ、当時の空気を肌で感じに訪れてみてはいかがでしょうか。
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